清水家十牛庵庭園(京都市指定・登録文化財―名勝)
担当者より
清水家十牛庵庭園について
清水家十牛庵庭園は、平成3年4月1日に
京都市指定名勝へ登録されました。
十牛庵は,大阪の上人であった清水吉次郎が建てたもので,
庭園の名は,前の別荘の名が取られました。
庭園の造営は小川治兵衛が手がけ,昭和3年(1928)に完成しました。
構成は,表門から玄関へのアプローチ,主庭,
中庭の三つの部分に分けられています。
座席に対応する主庭は,巨大な伽藍石と燈篭が主景をなしており,
枯流れや蹲踞などが添えられ,落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
植治の作風を今に残しているだけでなく,
造営当時の資料を残している貴重な庭園です。
文化財庭園に相応しい十牛庵の保存技術と管理方法を模索しながらの保存管理整備を実施することとし、弊社が受託する流れとなりました。