施工・修復
東寺御影堂のソメイヨシノ土壌改良
【山田】
東寺の御影堂は、弘法大師信仰の中心地で、多くの信者さんが訪れる聖地です。そこに大きなソメイヨシノが二本あり、訪れる信者さんを毎年可憐な花を咲かせ、迎えています。
そのソメイヨシノが、踏圧による土壌の固結と幹腐朽で、年々樹勢が衰えてきました。
昨年、レジストグラフ等を使い精密な診断を行い、樹勢の回復を図ることにしました。幹の腐朽は15%で、すぐに幹折れによる倒木の危険性は少ないとの結果が出ましたが、念の為に支柱による補助と、土壌改良を4年に分けて、毎年25%づつ行う事にしました。
正確な記録はありませんが、おそらく樹齢は70年ぐらい経っているので、完全な回復は難しいと思いますが、一年でも長く参拝者を迎えて欲しいものです。